本校体育館で「三毛門神楽」(演目「乱駈仙」「蛭子」)の公演を行いました。これは1年生の学校設定科目「SG地域文化探究」の授業の一環として取り組まれたもので、京築地区のさまざまな伝統文化を調査・研究する授業内容となっています。神楽を実際に観たことがない生徒も多く、舞台芸術特有の演者と観客が一体となって創り上げる文化を肌で体験することができました。特に、鬼が観客の中に乱入して、生徒や教員を抱え上げたり相撲を取ったりする場面では、会場が大いに盛り上がりました。
また、三毛門神楽には5歳から10歳くらいの子どもたちを中心とした子ども神楽もあり、小さな身体でコミカルな動きをしっかりと表現したり、かわいらしい鬼がたくさん登場して観客にお菓子を配ったりと、和やかな雰囲気の中で1時間の公演はあっという間に終了しました。
この公演に先立って、演目の解説をしてくださった内丸典久さんは、「伝統を継承するということは、古い形を受け継ぐことだけではなく、時代のニーズに合った新しい物を取り入れていくことだ。」とおっしゃっていましたが、今回の公演の中にその精神が根付いていることを、私たち全員がはっきりと確認することができた貴重な体験となりました。
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