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2019年10月4日
イメージトレーニングについて
京都生諸君、前任校の小倉東高校でも紹介しましたが、自分自身の力を十分発揮するために私の大好きな方法を紹介させて頂きます。 私は平成5年に、福岡県高校野球夏の大会決勝で敗れ、選手と共に口では言い表せないくらいの悔しい想いをしました。「次こそは甲子園大会出場実現だ」と選手と共に春の選抜出場に向け、努力したことを覚えています。 その取り組みの一つとして、イメージトレーニングが大変役立ちました。 私にとってのイメージトレーニングとは、成功した時のみしか訪れない場面をイメージすることで、「必ずその場面を実現するぞ」とくじけそうになった自分自身を奮い立たせるメンタルの支えになっていました。 では、甲子園決定時しか見ることの出来ない場面、何を想像したと思いますか?「選手の入場行進姿」これは甲子園決定時しかみることの出来ない場面ですが、あまりにも直接過ぎて逆にプレッシャーがかかります。「宿舎でのミーティング場面」これも直接過ぎますね。もっともっと離れての、甲子園決定時しか見ることの出来ない場面とは。
私が想像したのは、甲子園出場が決まり、小倉駅で多くの皆さんから送られ甲子園に出発する、新幹線がホームに入ってくる、新幹線の扉が開く、新幹線に乗り込もうと下を見るとホームと新幹線の間にわずかな隙間がある「この隙間を必ず見る」これが私がイメージした場面でした。甲子園出場まで、何度も苦しい場面がありましたが、「あの隙間を必ず見てやる」との強い気持ちを持ち続けました。 選手とともに見事甲子園出場を決め、出発当日、新幹線がホームに入ってくる、近づいてくる「いよいよ、あの場面がくる」扉が開いた「この隙間だ、俺が何度も何度も見続けた隙間は」ただの隙間でこれだけ感動できたことは、一生忘れません。 京都生諸君、京都高校から君達がどうしても行きたい次のステージは、どこですか。その憧れの場所に行かないと見ることの出来ない場面を設定し、自分自身が、努力し続ける手助けとすることも大切だと思います。それは、「合格発表の番号を見るぞ」等の、あまり直接的でなく、例えば下宿をする場合なら大家さんから鍵をかり「初めてアパートの鍵を開ける瞬間」等少し離れた方が効果的かもしれませんね。参考まで。
校 長
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